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最近、気になることがあり、昔の雑誌等をひっくり返して以前九州に存在した
九州急行色(操配色)の塗装変更履歴について調べています。
九州急行色の登場は1989(H元)年3月で、急行「えびの」のイメージアップのため
に竹下気動車区のキハ58,65に施工したものが最初です。「早春の高原」をイメージ
したさわやかな塗色は概ね好評だったため、当時の急行用のほか、平成元年度には
操配用の車両も順次この塗装に変更されていきました。
この塗装に関しては資料が少なく、必ずしもアコモ改善(座席のリクライニング化)や
リフレッシュ改造と同時に行われたわけではなく、なおかつ操配用も含めてかなりの
ペースで塗装変更が実施されたようです。
その後、1992年の「由布」「火の山」の特急格上げやシーサイドライナー色の登場、
1993年から「えびの」「くまがわ」のシーガイア色化などで急行用としての性格を失い、
操配用を示す塗色となり最終的には九州ローカル色に吸収される形で2000年頃に消滅
しました。
この少しモヤモヤしている塗色について、施工日や施工経験車両を洗い直している
ところです。
ちなみに施工のトップは竹下のキハ58 727,1105とキハ65 54,62で、1989.3.3付で
鹿児島車両所より出場したようです。どの本を読んでもそれが最初という記述になって
います。
ところがネットサーフィンしていると熊クマのキハ58 613が塗装変更された姿の写真が
1988年の年末に撮影したことになっているものを見つけて困惑したのがきっかけです。
その年の12月は同車のアコモ改善工事が実施された頃であり、それと同時に変更されて
いたのか日付違いなのかは今となっては分かりませんが、他の車両のことまで気になって
しまいました。
アコモ改善より塗装変更のみを先に実施した車両(キハ58 1105など)や、当初は急行用
として使用されながらボックスシートのまま操配用に移行した車両(大分のキハ65 64や
熊本→直方のキハ58 1132など)もあり、謎は深まるばかりです。
以下に九州急行色の経験車をリストアップしました。これらは雑誌やネットに上がった
写真などを参考に調べたもので、キハ65はこのサイトの「カラーバリエーション」の
丸写し(^^;; です。
「この車両は違う」や「この車両も該当する」などありましたらご教授願います。また、
施工日などを把握されていたり、それらが分かる資料がありましたらご紹介いただけたら
と思います。
#「客車気動車編成表」に塗装変更日について掲載されていそうですが入手困難ですね。
#九州急行色の経緯については過去ログ[19646]や[19653]などが参考になります。
・キハ58
222,263,607,613,658,659,674,703,705,716,727,755,768,1001,1006,1007,1008,
1105,1106,1132,1133,1142,1143,5001,5002,5003,5004,5005,5006,5007
・キハ28
2387,2396(?),2401,2449,3024
・キハ65
11,13,14,16,17,18,20,21,22,23,32,36,40,52,53,54,56,62,64,67,74,75,517,518
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