(1)後位側ドア横のボックスシートについて
(2)座席配置について
・(1)
[画像1]キハ47 9031の車内(後位側ドアから車内前方を向いて撮影)
[画像2]キハ47 156の車内(後位側ドアから車内前方を向いて撮影)
この二台は経歴はやや異なりますが、同じく香椎線で活躍しています。
画像1と画像2を比較するといくつかの相違点が出てきますが、
その中でも特にキハ47 9031固有と思われる特徴が二つあります。
[1]一番手前のボックスシートの足元が、銀板(網付)で塞いである
→座席撤去の程度に関わらず、この部分は塞いでいない方が一般的と認識しています。
私の持つ画像のどれを見ても、同様のふさぎ方をしているキハ47はいません。
[2]一番手前のボックスシートの真上にある、枕木方向のつり革の有無
→これは、座席撤去していない場合は取り付けられていないのが普通です。
キハ47 156はロングシート部分だけ撤去し、ボックス部分に手をつけていないため
つり革や棒の増設がないのは理解できます。
しかし同様の座席形態であるキハ47 9031はなぜか取り付けられています。
参考までに、画像3のようなタイプの座席撤去を行い、ボックスシートの
数が減った場合にはこの枕木方向のつり革が増設されます。
ボックスの数によらずつり革の位置は変わらないようです。
[画像3]キハ147 185の車内(後位側ドアから車内前方を向いて撮影)
[2]については、座席撤去を行った工場の違いが原因という可能性があると思います。
今後キハ47 156やキハ47 1074の車内外に証拠がないか探してみます。
・(2)
[画像4]キハ47 9031の車内(前位側ドアから車内後方を向いて撮影)
キハ47 9031の座席配置は、他のキハ47と似て非なる部分があります。
それは、「前位側だけドア横のロングシートを残している」という点です。
九州のキハ47には、キハ47 9031やキハ47 156など、扉横のロングシートだけ
撤去し、ボックスシートはそのままという形態の内装がしばしば見られます。
このタイプは、主に以下の2通りに分けられると考えていました。
[1]ボックスシートは全て存置、ドア横ロングシートのみを全て撤去
→キハ47 156、キハ47 1074などが該当(恐らく少数派)
[画像5]キハ47 1074の車内(前位側ドアから車内後方を向いて撮影)
[2]後位側のみドア横のロングシートとその横の1ボックスを撤去
撤去したボックスシートの部分にロングシートを移動
前位側はドア横ロングシート撤去のみでボックスシート存置
→日田彦山線のキハ147などに該当車多数
[画像6]キハ147 1069の車内(前位側ドアから車内後方を向いて撮影)
#キハ147 185とキハ147 1069の座席撤去の仕方は同じ
ところが、画像1・画像4と画像3・画像6を比較するとわかるのですが
キハ47 9031は[2]のパターンの真逆となっています。
・まとめ
#[1]の形態→前・後位側どちらのドア横にもロングシートはない
#[2]の形態→後位側ドア横にはロングシートがあって前位側ドア横にはない
#キハ47 9031→前位側ドア横にはロングシートがあって後位側ドア横にはない
今のところ、同様の形態の内装を見たことがありません。
このように、キハ47 9031は非常に珍しいと思われるパターンの内装です。
|